佐々木岳甫氏の漢詩
金峯山寺に纏わる漢詩もございます。
旭峰住職が長年詩吟をされていたご縁で、佐々木岳甫氏に以下4作品の作成を依頼し書いていただいたものです。
・吉野金峯山寺開祖
・鳳凰殿慶竣功
・吉野蔵王堂
・天台宗開祖最澄
その中で以下2作品についてご紹介いたします
※画像▶ボタンを押すと詩吟が聴けます♫
“ 【読み方】
修験道を開くは役の小角(ショウカク)なり
竣嶺(シュンレイ)の金峯(キンプウ)
是れ聖圜(セイカン)
金剛蔵王大権現
紅炎(コウエン)悪を滅す威顔の愛(イツクシミ) ”
“ 【大 意】
大峰山の金峯寺を開き修験道法流の始祖役小角は
大和の竣険を始め葛城山金剛山熊野山など
四十年間も荒修行を積み金峯山(山上ヶ岳)を開き
「金剛蔵王大権現」を修験の本尊としたのであります。 ”
“ 【読み方】
霧は桜花を擁いて
暁色(ギョウショク)※しずかなる
限り無の邃境(スイキョウ)幽寰(ユウカン)を秘たり
金峯山寺蔵王の閣吉野は道根の之れ本山 ”
“ 【大 意】
吉野は昔から詩人歌人俳人墨客の往来が盛んであった。
そして奥深く一八〇〇mクラスの大峰山連峰に至れば
金峯山寺蔵王堂、修験道根本道場の総本山など仏門、仏塔がある。 ”
解説:佐佐木岳甫 岳甫詩哥聚 吟符解説付 第二巻 P154,P156 より 引用
※「構成吟 吉野山金峯山寺を尋ねて」DVDより一部音声にてご紹介致します。
企画構成: 宗教法人 大晃山聖徳院