聖徳院のご本尊であります金剛蔵王大権現様は、金峯山寺蔵王堂に安置されております。
重要文化財とされ秘仏となっておりますので、普段はじかに拝することはできませんが、決められた時期に御開帳されております。
金剛蔵王大権現様のお姿について
蔵王堂には、金剛蔵王大権現様が三体安置されております。
金剛蔵王大権現様は釈迦如来、観世音菩薩、弥勒菩薩の三尊が変化したお姿であると言われており、三体はその三尊をあらわしております。(中央には、釈迦如来、向かって右には観世音菩薩、左には弥勒菩薩)
釈迦如来は「過去」、観世音菩薩は「現在」、弥勒菩薩は「未来」をあらわし三世にわたって民衆を救済するため、仮の姿となって現れたのが金剛蔵王大権現様であります。
金剛蔵王大権現様のお姿は忿怒(ふんぬ)の形相をしており、怒りに燃えた恐ろしいお姿をされております。それは人々を威嚇するためでは無く、悪魔を降伏させ悪を粉砕するためと言われております。
金剛蔵王大権現様の怒りに満ちたお姿の心の中は、慈悲の心に満ちた菩薩さまであり、「恕」という一切を許す心で人々を導いておられます。
※画像は平成12年金峯山寺本地堂建立時に、本山より授与いただいた「金峯山法坐」です。
蔵王権現様の本地仏三尊です。
平成9年5月7日 第11号 (全国で11番目の授与)